多くの人にとって人生における最も高額な買い物である住宅購入
購入にあたって住宅ローンを組むことは当たり前ですが、住宅ローンという名前でも実際は借金です
何千万の借金を背負うことに抵抗がある人は多くいると思います
そこでこの記事では住宅ローンを借りるにあたっての考え方を分かりやすくまとめられた本
『住宅ローンはこうして借りなさい』深田 晶恵
を紹介したいと思います
本から得られるもの
この本を読むことで住宅ローンについて深く考えたことがなく知識が全くない人が、住宅ローンを借りる時の考え方や注意点について具体的な方法を知ることができます
高額な住宅ローンに対して漠然とした不安を感じている方に、基礎知識を知ることでその不安を取り除くことができる一冊になっています
住宅ローンを組むに当たっての大きなポイント
- 老後はローンなく安心できる年金生活
- ローン返済しながらも貯蓄ができる
- 金利変動でドキドキしないで済む
老後はローンなく安心できる年金生活

住宅ローンを組むときに最もメジャーな組み方である「フラット35」
これはその名の通り35年をかけて少しずつローンを返済していくプランです
仮に35歳でローンを組めば、繰上げ返済を返済をしない限り返済完了は70歳になります
その理由としては定年以降は大きく収入ダウンが想定されるためです

定年後も働き続けてローンを返すつもりだよ
このように考えてローンを組んでしまうと、現役時代はやりくりできていたとしても定年後の収入ダウンによって一気に生活が苦しくなってしまいます
収入ダウンを補おうと働くにも体力も衰え始める年齢です
リスクをなるべく小さくするためにも定年までにローンを払い終えることができるような計画を立てましょう
ローン返済しながらも貯蓄ができる


住宅ローンを借りる額の目安を知っておきたいもの
一般的には「ローン返済額は年収の25%以内」とよく言われています
しかしこれは嘘です
この理由ですが年収に対する実際の手取りは税金や社会保険料が引かれるので2、3割少なくなります
さらに持ち家なら固定資産税、マンションなら管理費や積立修繕費がかかります
仮に年収が500万円だとすると手取りで考えた場合の実質的な住居費割合は約33%になります
生活費は世帯によってまちまちです
貯蓄の目安としては少なくとも年間50万円、共働き世帯であれば70〜100万円となります
金利変動でドキドキしないで済む


住宅ローンを組む際は金利についても悩むポイントになります
金利には主に3種類あります
- 変動金利
- ○年固定金利
- 全期間固定金利
この中で最も金利が安いのは変動金利タイプになります
しかし本書では10年固定金利か全期間固定金利を推奨されています
この理由としては住宅ローンは今後何十年とローンを返し続ける必要があり、そのためには様々なリスクがついてきます
- 年収水準が安定するか
- 健康に働き続けられるか
- 子どもの学費
住宅ローンを借りる上での基本的な考え方として余計なリスク、不確実性は極限まで減らすことが求められます
「金利が将来上がることで月々のローン返済が上がるかもしれない」といったリスクは金利タイプの選択で排除することができます
まとめ
『住宅ローンはこうして借りなさい』深田 晶恵
いかがでしたでしょうか?
- 老後はローンなく安心できる年金生活
- ローン返済しながらも貯蓄ができる
- 金利変動でドキドキしないで済む
このようなポイントを知った上で借りるのと、全く知らずに借りるのでは数十年後に大きな差が出てきます
本書はこの他にも
- 無理のないローン返済額の見つけ方
- 無理なく返せる借入金額の見つけ方
これらの具体的な計算式を紹介されていたり
- 銀行ローン選びのチェックシート
などが載っています
住宅ローンについての基礎知識から実際に借りるに当たっての具体的な準備までこれ一冊で網羅されています
家族の幸せのために購入する住宅で将来不幸にならないためにも住宅ローンを考えている方は、ぜひ本書を読んで準備をされてみてはどうでしょうか